神農本草経よる病名別漢方薬解説について

漢方薬を使った東洋医学の湯液治療についてお話しましょう。漢方相談コーナー

漢方医学では、病気の原因、体質的素因、病気の進展過程からなどから「証」を診断し(弁証)、漢方薬の治療法を決定します(論治)。しかし、これでは一般の方にご理解戴くのが難しくなります。そこでわかり易くするため、現代医学の病名で漢方薬を分類し、解説してみることにしました。

漢方薬における薬学書の祖である神農本草経の序録には、病気の分類に沿って漢方薬で治療する「随病療法」について記載があり、現代医学の病名に翻訳しますと「胃腸病・咳・糖尿病・女性病・便秘・痔・鼻病・腎臓病・肝臓病・神経痛・風邪・皮膚病・高血圧・虚弱体質・眼病・神経症」の16種類の病名に相当します。

漢方薬の解説では、単に現代医学の病名を当てはめるのではなく、この神農本草経に従った病気の分類方法を採用しています。それぞれの項目では、「現代人と病気について」、「現代医学での治療方法」、「古来からの漢方薬の使い方」、そして「現代人の体質に合った漢方薬」について、神農本草経の条文に記載された漢方薬の配合法則に従って、漢方薬をその構成生薬から詳しく解説しています。

一般の漢方薬解説書には見られない珍しい神農本草経薬医学の内容ですので、ぜひ一度、ご覧下さい。

 近年、遺伝子レベルでの現代医学の進歩は目覚ましく、様々な慢性疾患疾患の発症メカニズム因が明らかになりつつあります。漢方薬についても、体内での作用機序の解明が進んできており、より多くの難治性疾患にも応用する臨床研究が報告されております。
そこで、三砂堂漢方では上記16疾患の枠組みを超えて、漢方薬をご紹介していくこととしました。

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