| 三砂堂漢方伝統医学研究室 |
| 漢方の勉強会−便秘 |
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●快食・快民そして快便は健康の証拠!
慢性・諸病の原因…便秘 便秘は何といっても、圧倒的に女性に多いものです。 女性の便秘は15歳より増加し、45〜54歳|こピークが来ています。 また、この15〜54歳の女性は、日本女性の50%以上を占めていることも、便秘対策を考える上で大切な条件です。 ![]() そして、この年代はちようど生理のある時期。生理の苦情・血行不良での悩みと便秘の悩みを併せ持つ人が多いのです。 この便秘と生理の苦情、腹部臓器の機能低下や血行不良が密接に関係していることを考えると、女性に便秘が多いというのもうなずけます。 また、女性は、誰もが便秘になリやすいといえるのです。便秘は、ただ大便がうま<排泄できないだけのことだからと、安易に下剤に頼り過ぎると、下剤を手放せなくなる上に、腸の働きも弱らしてしまうのです。 また、便秘を安易に考えていると、慢性病や他の病気治療を長引かせることにもなってしまいます。 たかが便秘、されど便秘、健康づ<りは快便な<してはありえないのです。 今こそ、便秘の根本改善を考えましよう。 ●どんな病気?便秘 「便秘なんて、便が出ないだけで、大した問題ではない.」とお考えの方は、案外多いのかもしれません。 しかし、便秘をそのままに:放っておくと、ますます便秘が進行して慢性化し、さらに色々な病気の原因になってしまいます。 そこで、この便秘について、詳しく説明しましよう。 ●腸の働き 腸は小腸(十二指腸・空腸・回腸)と、大腸(盲腸・結腸・直腸)に区別されますが、もう少し詳し<それぞれの部位の、名称とその働きを見てみましよう。 ![]() 簡単に腸の働きをまとめてみますと…
●排便の仕組み
●便秘の種類、原因、症状は? 便秘とは、大腸内に大便が停滞し便の通過が遅延して、通常のその人の排便習慣より、著し<排便回数が減少した状態を言います。 この便秘を分類すると次のようになります.
●急性、慢性による便秘の分類 便秘は、その起こり方から、次のような分類をする場合もあります。 ○急性便秘・・・生活環境の変化(例えは旅行)、食物の変化、脱水、身体活動の低下など一過性にみられる便秘です。 ○慢性便秘・・・長期にわたって訴えられる便秘で、常習便秘と症候牲便秘に更に分かれます。 ・常習性便秘・・・機能性便秘にあたります。 ・症候性便秘・・・器質性便秘にあたります。 このように、便秘は機能性便秘と器質性便秘に分かれますが、便秘の大部分を占めるのは機能性便秘になります。 ●現代医学での便秘対策は 現代医学では、便秘対策として器質牲便秘の場合は、まず原因疾患の改善(治療)を行ないます。 一方、機能性便秘の場合は、下剤等での薬物療法を中心に考えます。 そこで、この薬物療法についで説明していきましよう。 ●下剤の働き 下剤とは、腸内容物の排出を容易にする薬物の総称で、腸管での水分の吸収抑制・分泌促進により腸管内に水分の蓄積をもたらし、陽内容物を軟化させ、また陽管蠕動を冗進させて、便の排泄を促進します。 下剤はその働き|こよって以下のように、大き<分類されます。
●下剤の問題点 これらの下剤を常用しますと、人間の身体は下剤の刺激なしには便意が起こらなくり、腸の蠕動も生じなくなってきます。 これは、人間の腸が本来怠けもので、何か刺激を強く受けないと働かなくなってしまうということを意味します。 つまリ、下剤を使用して排便する癖をつけると、我々人間の身体は下剤を手離せない身体になってしまうのです。 特に若い時から、下剤で排便させる癖を身体につけることは、高齢者|こな.った時の排便治療に多くの問題を残すことになリます。 ●漢方での便秘対策は 漢方では便秘対策として、便秘を起こす原因や便秘の種類などを考えて、それに対処する漢方処方を選び出すことを基本|こ考えます。 そこで、この治療に必要な漢方処方について説明していきましよう。 ●漢方で便秘を起こす原因
●漢方で便秘の種類 ◎実性(充実型)の便秘 ガッチリ筋肉質型の比比較的体力のある人に起こる便秘! [原因] 腸の動き(機能)が強すぎて、大便の水分を腸の熱(炎症熱)で取ってしまう為、腸内の大便が硬く なり、動けず、便秘の状態を呈します。 [症状]1,2日排便出来ないと強くのぼせたりして不快感が出て来ます。 このタイプには、強い下剤で腸を刺激し、腸の蠕動運動を盛んにしてやると、気持ち良く排便し、スッキリします。 現代人には、少ないタイプです。 ◎仮性(虚弱型)の便秘 腸が怠けていて、大便を送り出す力が弱っている人に起こる便秘! [原因] 体力がなく、腸の蠕動作用の怠けている時、又腹部臓器全体の機能が衰え、血行不良を起こして いる時等、便秘の状態を呈します。 [症状] 3,4日排便出来なくても、のほせたりせず、全く気になリませんが、下剤等を使うと排便の時、腹痛 したり、下痢したリします。 このタイプには、腸にエネルギーを与えて保養しながら、便を出させる様にする方法が必要です。 現代人に、特に貧血型の女性に多いタイプです。 ●漢方医学からみた原因別漢方薬
便秘を起こす原因や便秘の種類を考えて、漢方薬を選薬していけぱ良いのですが、一口で漢方薬を選び出すとは言っても案外難しいものです。 ついつい、便秘の原因や種類を考慮せず、大便を出すだけの方法として、大黄剤を安易に使用してしまっているようです。 しかし、漢方薬としての大黄剤と言えども、大黄に刺激性下剤のアン卜ラキノン系の成分が含まれていますので、安易な使用方法ではかえって大黄剤に頼ってしまう身体にしてしまい、根本療法にはなりません。 また、現代人には、腸の弱い仮性便秘の病人も増えていることを考えますと、実性便秘向きの大黄剤を使用すると、かえって腸に負担をかけて、腹痛等を起こしてしまいます。 ●現代人に必要な便秘の漢方処方は 現代人に多い腸の弱い便秘(仮牲便秘)に対しても負担にならず、便秘を起こす原因それぞれ|こ対応する生薬を配合し、便秘の根本改善をはかるようにした現代人向けの漢方処方が必要な時代になっています。 現代人の便秘体質に必要な漢方処方の構成を、薬物の働きから、以下に紹介します。
●現代女性の便秘改善には、血行改善を 厚生労働省、国民生活基礎調査から調べてみると、男性と女性で便秘で悩む方々の比率は1:3で女性が多いという結果が出ています。 更に、この結果を詳細に見ますと、中学生頃の年代より便秘は徐々に増え出し、60歳代以上の高齢になると便秘は、更に増加の一途をを辿っています。 と言うことは、60歳代未満の世代では、女性に便秘が圧倒的に多く、またこの世代の女性は冷え・血行不良等の女性病で悩んでいる方も多いことから、女性の便秘対策には、血行の改善が不可欠な要素と考えて良いわけです。 20歳代〜50歳代の便秘は女性に多く、この年代の女性は血行障害も絡むことが多いことから、女性の便秘の改善には血行改善対策を考えておくことが大切です。 つまり、漢方薬の四物湯などで、ホルモン分泌を整えながら腹部の血行を促し、上記のような大黄‐D.S.Sの量の加減で排便を促すということになります。 |
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