| 三砂堂漢方伝統医学研究室 |
| 漢方薬の勉強会−花粉症・アレルギー性鼻炎・蓄膿症(副鼻腔炎) |
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●花粉症、アレルギー性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)・・・
子供から高齢者迄悩んでいる、憂鬱な鼻の病気 くしゃみ、鼻のかゆみ、鼻みず、鼻づまり これらはどれをとっても憂鬱な症状です。 このような症状が起こる鼻の病気の中でも代表的なもの|こ、花粉症、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎があリます。 又、現代社会においては、鼻の病気の原因となる大気汚染や精神ストレスが多く、病人の数も増える一方てす。 厚生労働省 患者調査のデータから見ると副鼻腔炎やアしルギー性鼻炎は、15歳末満の子供と高齢者|ご多くなっていることが分かります。 ![]() 一方、ある調査では、下表のように、現代の子供の8〜9割がアレルギーを身体の苦情として、強く訴えていることが分かっています。 ![]() このような、アレルギギーの増加の背景には、食事の欧米化や大気汚染、自動車の普及によるホコリなどが大気中|こ舞いやすい環境、更に、疲労や精神ストレスなど様々な原因があると考えうれます。 鼻の病気は子供に多いからといつて、大人になると治ってしまうものではありません。 子供のうちに下地ができ、放っておくと慢性化してしまいますし、体質なども関連しているのです。 鼻の調子がおかし<なつたときは、早いうちに体質改善と合わせて、鼻の病気の対策を考えましよう。 ●どんな病気、花粉症、アレルギー性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎) 鼻の病気の中でも特に多いと言われているのは、花粉症、アレルギー性鼻炎や蓄膿症(副鼻腔炎)ですが、これらは一体どのようにして起こってくるのでしょうか。 大きく、蓄膿症(副鼻腔炎)と鼻炎に分けて見ていきましょう。 ●蓄膿症(副鼻腔炎)とは? 副鼻腔に起こった炎症が治りきらず、細菌感染を繰り返すために、副鼻腔内|こ膿が溜まっている状態です。 副鼻腔とは、眼球の入っている骨のくぼみをとり囲むようにある前頭洞、し骨洞、蝶形骨洞、上顎洞の4つの空洞をさします。 ![]() 蓄膿症(副鼻腔炎)の原因には風邪、急性鼻炎、アレルギー体質、栄養のアンバランスなど様々なものが考えられます。 形態的な原因としてあげられるものには、鼻中隔湾曲症もあります。
○蓄膿症(副鼻腔炎)が起こる道すじをたどってみると・・・
○蓄膿症(副鼻腔炎)の代表的な症状は
その他、 ・鼻づまりのためにいびきをかく。 ・粘り気のある鼻汁がのどの方に流れ(後鼻漏という)、気管支炎や胃腸障害を起 こしたりする。 ・精神的にゆううつになったリ‐怒りっぽくなる。 ・だるさを訴え、注意力や集中力・記憶力も低下して、勉強や仕事の能率が悪<な る。 など また、鼻茸はこの副鼻腔炎が原因で起こってきます。 ○鼻茸とは 鼻の中にやわらかい固まりができる病気。 慢性鼻炎や副鼻腔炎の際に出る分泌物の刺激により炎症が起こりり、鼻茸が生じてくる。 ●鼻炎とは 簡単に言うと、様々な原因により、鼻の粘膜に炎症が起こっている状態です。 この鼻炎は以下のように分けることができます。 ○急性鼻炎 ウイルスや細菌などの病原体の感染の他に、急激な温度の変化や化学的刺激などが加わることで起こってきます。 特に、抵抗力が弱まったときに起こりやすく、「鼻かぜ」と呼ばれることがあリます。 (症状) 鼻のむずがゆさ、水様性鼻汁、くしゃみというように鼻の症状が目立ちます。 その他に、全身倦怠感や発熱を伴うこともあリます。 慢性鼻炎急性鼻炎を繰り返して慢性化したもので、絶えず汚れた空気を吸っていたり、病気のために鼻粘膜の抵抗力が低下している場合に起こりやすいものです。 ○慢性鼻炎 (症状) 主に粘液性であるが、時に粘液膿性の鼻汁が出る。 又、これは鼻づまりや集中力の低下にもつながっていきます。 ○アレルギー性鼻炎、花粉症 アレルギー反応によって、鼻粘膜の自律神経のバランスが乱れて、特に副交感神経の働きが過敏になるために、くしゃみが出たり、粘膜から水様分泌物ガ出てきます。 (症状) 三大症状は、 くしゃみ、 鼻みず、 鼻づまリですが、さらに、それに加えて、眼のかゆみやのどのかゆみ、頭痛など鼻以外の症状も多く見られます。
アレルギー性鼻炎は、更に、以下のように分けることが出来ます。
○血管運動性鼻炎 アレルギー反応が明らかでないもので、化学物質による刺激や外気の急な温度変化により、自律神経のバランスが乱れやすい人に起こりやすい鼻炎です。 (症状) アレルギー性鼻炎と同様、鼻の自律神経(特に副交感神経)が過敏になり、くしゃみ、鼻みず、鼻づまリを起こすようになります。 ●現代医学での、花粉症、アレルギー性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)の治療は 現代社会において、どんどん増加している鼻の病気には、いろいろな治療法が研究・実施されています。 その治療法は、下記のように大きく3つに分けることができます。 1.減感作療法 アレルギーの原因となる抗原に身体を徐々に慣れさせることで、抗原に接しても鼻炎を起こしにくくする方法です。 (マイナス点) 予防的に服用する薬のため、1〜2年間注射を続けねぱならず、速効性はあリません。 2.対症療法 薬剤の服用や鼻腔内ヘの薬の噴霧により、炎症を初めとして様々な症状を鎮める方法です。 現在、最も良く便われている治療法です。 (マイナス点) 薬を中止すると元に戻る可能性があり、間違った使い方をすると副作用につながります。 それぞれの薬の特徴については下表を御参考下さい。
○点鼻薬とは 鼻づまリ、鼻みずがひどい時に用います。 血管収縮薬を含んでおり、一時的な効果は期待できますが、持続性がないため|こ継続使用しなければなりません。 <注意> 長期運用投与によリ、鼻粘膜に新たに炎症が起こり、かえって悪化します。 使っているうちに効果発現時間が短<なり、更に点鼻薬を使うというように、悪循環が生じます。 その他、鼻汁の吸引や鼻洗浄などの方法もありますが、鼻内だけの洗浄であるため、副鼻腔内に溜っている膿までは排出できません。 3.手術療法 鼻腔内の構造に問題がある場合や、他の治療でも効果が見られないような、ひどい症状の場合に行います。 ●花粉症、アレルギー性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)の漢方薬は 昔から鼻の病気に使われてきた代表的漢方薬として 蓄膿症(副鼻腔炎)には →→ 葛根湯加川・辛夷 アレルギー性鼻炎には →→ 小青竜湯 などが挙げられます。 しかし、これらの処方は誰にでも使えるものでしょうか? ○体質別漢方薬の処方 葛根湯加川・辛夷や小青竜湯などの漢方薬の対象者を整理してみましょう。
というのも、葛根湯加川辛夷、小青竜湯に含まれる生薬「麻黄」には、エフエドリンという自律神経に興奮的に働く成分が含まれているためです。 ○麻黄の主成分エフェドリンの働きは エフェドリンの薬理作用を見てみると
○現代人には、麻黄の入った漢方薬は要注意! 現代人には、内臓が強く無汗体質(充実体質)で、明らかに体表のみで闘病反応を起こしていると分かるような人は少なくなっています。 逆に、日々の忙しい社会生活やス卜レスのために、少陽病的な胃弱者が増えているのです。 よって、麻黄が含まれているような漢方薬では、かえって身体に負担をかけてしまいかねません。 ○陰陽五行説による鼻病と胃腸の関係 更に漢方には、陰陽五行説という考え方があリます。 これは、自然界は五つの元素(木・火・土・金・水)から成リ立っており、そしてこれらが互いに助け合ったり、邪魔し合ったりして自然現象を起こしていると考えています。 そこで人体にも、この陰陽五行説が当てはまるものとして、下の図のように分類されています。 ![]() ここで、陰陽五行説において鼻の病気を考えてみますと、鼻の属する「金」肺系が虚して(弱って)いて、それを治そうとするならぱ、助け合う関係にある「土」脾系に属する胃を補って力を付けていく必要があるのです。 よって、鼻の病気を治すためには、冷たいジュースや食事など暴飲暴食で胃に負担をかけるのはよくないことが分かります。 更に、胃に害を与えない漢方薬を選ぷことも必要です。 ○現代人の花粉症、アレルギー性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)に必要な漢方薬は 現代のように胃弱の人が多に社会の中で、胃に負担をかけることなく、不快な鼻の苦情を取リ除く近代漢方薬が必要な時代になってきています。 現代人の蓄膿症(副鼻腔炎)を改善するには、解毒や膿の排出に働き、鼻づまりなどの不快症状を中心に改善していく生薬構成が必要で、尚かつ、胃腸に負担のかけない生薬構成とその配合量を考える必要があります。
現代人の花粉症、アレルギー性鼻炎を改善するには、さざまなアレルギー反応による症状を速やかに取り除<ことを、中心に考えた漢方薬の処方構を取る必要があります。速効性も必要ですので、生薬だけにとらわれずに、麻黄などの生薬より安全な抗アレルギー薬もありますので、積極的に使っても良いのです。また、合わせて胃腸に負担のかからない生薬構成と量を検討する必要があります。
(注意) 薬局製造医薬品として厚生労働省で認められている漢方処方の配合比や、構成生薬を変更することは、無許可医薬品製造に当たり、法律で厳しく罰せられます。上記の内容の漢方処方は、一般用医薬品として厚生労働省の許可を受け製造されている漢方処方です。 |
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