| 三砂堂漢方伝統医学研究室 |
| 胃腸病体質の漢方薬 |
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●加齢やストレスで増え続ける胃腸の病
昔から、万病の源''と言われる胃腸、毎日休みなく働き続けている胃腸。 この胃腸が今、現代のストレス社会の巾で弱ってきています。それ|は仕事の付き合い、外での食事などで腸への負担が益々大きくなっているからです。 その結果、30歳以上にもなると、胃炎、十二指腸炎、胃潰瘍などの病気をよく引き起こすよになってきています。 それでは、主な胃腸病についての年齢別患者数を詳しく見るとから始めましょう。 ![]() ![]() 30歳代役半から急激に胃腸の病が増えています。 これは、責任世代の方々の胃が仕事のストレスや、付き合いでのお酒の飲み過ぎなどの影響を受けていることが原因となっているのかも知れません。 ●どんな病気?胃腸病 私たちが身体をつくリ、健康を保ち、元気な活動をするためには、食物から栄養分を補給しなければなりません。 その担い手が、消化・吸収の役目をする身体の中心にある胃腸です。 まずは、胃腸の構造とその働きについてお話ししましょう。 ![]() 胃腸は自律神経の支配のもとで休むことな<、これらの役割を全うしています。 しかし、この自律神経の働きが、精神的・肉体的ストレスにより乱れて<ると、胃腸のの病が引き起こされるのです。 現代人の胃腸病は、このようなストレスが大きな誘因となっているといえます。 ●胃腸と自律神経の関係は 胃腸は自律神経の支配の元で休むことなく、役割を全うしています。 しかし、この自律神経の働きが、精神的・肉体的ストレスにより乱れてくると、胃腸の病が引き起こされてくるのです。 現代人の胃腸病は、このようなストレスが誘因になっていると言えます。 ![]() ●胃腸の病気 今こんな症状はあリませんか?一つ一つの症状が黄色信号を点滅させ、注意を知らせているものです。一口に胃腸病と言ってもその状態には様々な病状があります。 そこで、これからよく耳にする胃・腸の病気を取リ上げてみましよう。 ![]() ●胃の病気 ●急性胃炎(急性胃カタル〕 食後の日もたれ、はきけなどを訴える。 これらの症状は2、3日で治まるが、食欲不振や疲労感が残る。 暴飲暴食、食中毒、薬等による胃粘膜の刺激が原因。 ●慢性胃炎(慢性胃カタル) 上腹部の不快感やもたれ、食後のはきけその他、食欲不振もみられることが多い。 また、無症状のこともあるので注意が必要。 原因の不明なことが多い。 ●胃・十二指腸潰瘍 食後の腹痛、出血(吐血、下血)、過酸の訴えが多い。ス卜レスによって、胃粘膜に対する攻撃因子 (胃液やストレスなど)と防御因子(粘膜の抵抗力)のバランスが崩れるためと言われる。 ●胃酸過多症 胸やけ、すっばい水が上がる、空腹時の痛み、げっぷなどを訴える。 慢性胃炎や胃、十二指腸潰瘍と共に起こることが多いが、精神過労、睡眠不足などが原因となることもある。 ●無酸症 下痢や、みぞあちの張り、不快感などを訴える。 慢性胃炎などと共に起こることが多い。 また、体力の消耗、その他種々の病気でも起こることがある。 ●胃アトニー症 胃部膨満感や圧迫感を訴える。 痛み、げっぷ、胃がポチャポチャする(胃内停水)などの症状も みられる。 胃の緊張(胃袋の弾力)が低下した状態で、胃の運動が弱いために起こる。 ●腸の病気 ●急性腸炎 急性胃炎を伴うことが多い。胃の症状のあと腹痛、下痢、しぷり腹などを訴える。3歳以上の幼児や学童に多い。食あたりや細菌(赤痢菌など)の感染、風邪などが原因となる。 ●慣性腸炎 数週間から数ヶ月|こわたって、下痢又は便通異常の症状を訴える。急性腸炎を繰り返して慢性化したり、精神性のもの、アレルギー性のものなどがある。 ●胃腸病対策の漢方薬 漢方では、胃腸病対策をこう考えます。 まず、訴えの多い胃腸病の病状に対する対策をまとめてみますと、次のようなものが挙げられます。 ・食欲不振:胃を刺激して食欲を湧かせること。 ・消化不良:消化の手助けをすること。 ・胃酸過多:余分な胃酸を押さえること。 ・胃痛:痛みを止めること。 しかし、胃腸病体質を改善するためには、現在の病状を楽にするだけの一時抑えではなく胃腸の働きから整えることが必要です。 そこで、胃腸病を根本から治そうと、漢方生薬や漢方処方を基本とする薬|こ今、目が向けられています。 ■胃腸病によく使われる漢方生薬をあげてみると・・・ 茴香、黄連、黄柏、オウゴン、莪朮、桂皮、ゲンチアナ、厚朴、呉茱萸、生姜、乾姜、センブリ、蒼朮、白朮、紫蘇葉、丁字、陳皮、人参、甘草、動物胆など ■胃腸病によく使われる漢方処方をあげてみると・・・ 三黄瀉心湯、黄連湯、人参湯、平胃散、四君子湯、六君子湯、安中散、半夏厚朴湯、五苓散、小柴胡湯、補中益気湯など これらの漢方生薬の胃腸に対する働きは決して同一のもので|まあリません。 胃腸病の状態によって向き不向きがあります。 これらの漢方処方ほ、病状・体質によって使い分けられますが、沢山ある処方の中から最も適した処方を選び出すことは大変難しいものです。 これらの生薬や漢方を上手に使用するには 〇漢方の考え方を活かして病人の胃腸の状態を正しくつかみ、その状態に働く漢方生薬を考え選 ぷことが必要です。 〇更に、漢方生薬の働きを踏まえ、薬理的な実験も行ない、現代人の胃腸病に使って良い漢方生 薬を選ぶことも必要です。 〇そして、病人の胃腸の状態に合わせて、漢方生薬がより有効に働くような対策を取り上げること が必要です。 ●胃腸の病と漢方の陰病・陽病 漢方には、病人の病気の状態を陰病(機能の衰退状態)又は陽病(機能の亢進状態)に分けて、薬を正しく使うという考え方があります。これを活かして、病人の胃腸の状態ををつかみます。 ![]() 一方、神農本草経という漢方に関する書物の中|こは、 「治寒以熱薬、治熱以寒薬」 云々とあります。 これは、寒(機能衰退している)状態には、熱薬(温めてやる薬)を用い、熱(機能が亢進している)状態には、寒薬(冷やしてやる薬)を用いれば良いということを意味しています。 これらの考えを活かし、さらに漢方生薬の働きも踏まえて、次の4タイブの胃腸病に各々使って良い漢方生薬を選び出すと、以下のようになリます。
このように漢方の胃腸病対策は、病状(陽病‐陰病)と体質(実証、虚証)に応じて各々の生薬を上手く組み合わせて処方内容を考える必要があるわけです。 ●現代日本人の体質に合った近代漢方薬は
(注意) 薬局製造医薬品として厚生労働省で認められている漢方処方の配合比や、構成生薬を変更することは、無許可医薬品製造に当たり、法律で厳しく罰せられます。上記の内容の漢方処方は、一般用医薬品として厚生労働省の許可を受け製造されている漢方処方です。 |