三砂堂漢方伝統医学研究室    
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●中医学は何時の時代に出来た?
 中医学とは、中国の伝統医学をことを指します。春秋戦国時代(紀元前770〜221年)には、中医学の基礎的な部分はすでに形成されていたと言われてます。中医学は陰陽学説・五行学説など古代哲学の影響を色濃く受けた中医基礎理論と、数千年に渡る膨大な臨床経験の蓄積によって、今日の中医学の基礎を築いて来ました。
 しかも中国では、近代になって西洋医学が台頭してからでも、中国伝統医学は日本のように抹殺されることはなく、中国政府によって保護されました。今日では「東西結合」と呼ばれ、東洋医学と西洋医学の融合が図られつつあり、未来に向かってさらに進化しつつあります。

●中医学とは
 中医学は、人体の生理や病理に対する研究を基礎にして、病気の予防や治療を目指す学問です。
 中医学では、先ず第一に人体を分けることの出来ない有機的な存在としてとらえる「整体観」を基礎においています。その上で人体の内部に存在する様々な要素の関係、人体内部と外部環境関係などを幅広い角度から総合的に分析します。そして、その分析結果から人体の生命活動の法則性を明らかにしようとするのが中医学です。
 
●中医学の基礎をなす整体観とは
  西洋医学は病気しか診ないが、東洋医学では一人の病人として診てくれるとか、西洋医学は分析的、東洋医学は全体的などとよく言われます。
 また、東洋医学の身体の診方の特徴は、「身体を機能面と物質面から理解する。」「身体と臓器、身体と心、身体と環境は互いに影響しあっている。」「患者の病気は常に変化する。」などが挙げられます。
 この例のように、「世の中全ての物事は、単独で存在することはあり得ず、互いにつながりを持ちながら常に変化していているので、全体としてとらえよう。」という考え方が、中医学で言う整体観です。しかし、中医学でも、病気を分析していくことにはかわりありません。ここの事柄を単独で考えるのではなく、全体の中での位置づけとして考えようとしているのです。

 ちなみに、巷で行われている整体は、身体の筋骨を整える治療技術でありしかし、中医学で言う整体観とは異なります。