医療用具として認可された棒もぐさ式びわ温灸器

生のびわ葉が必要とぜず、手軽に扱えるびわ葉エキスと棒もぐさ使った、医療用具として認可された棒もぐさ式びわ温灸器をご紹介しましょう。

医療器具のびわ温灸器

びわ葉温灸療法はびわの葉の入手が困難、しかも取り扱いが煩雑

びわ葉温灸療法は、慢性病にお悩みの多くの病人に家庭療法として支持され、民間療法ながら一般にも広く認知されるようになりました。
しかしながら、以前はどこにでも生えていた枇杷(びわ)の木も、開発のため切り倒されることも多く、特に都心部では生のびわの葉の入手が困難になりつつありました。また、北海道では自生していないこともあり、びわの葉エキスの要望が高まっていました。
また、びわの葉温灸療法は、棒もぐさでびわの葉を直接押すため、火のついたモグサが落下して火傷したり、床を焦がすなど火事の危険性も伴いました。特に高齢の方には取り扱いが煩雑で、簡単に施術できるびわの葉温灸器具の開発も望まれていました。

棒もぐさ式びわ温灸器の特徴は

そこで、棒もぐさの良さはそのままに、びわの葉から抽出したびわエキスを使った温灸器が、九州に本社のあるエスエフシー社から発売されました。このびわ温灸器は、棒もぐさを円筒形の器具に差し込み、器具の先端にある綿花にびわのエキスを染みこませる構造になっています。びわエキスは、もぐさの熱で気化され、皮膚から吸収されます。また、加圧も出来るので指圧効果やもぐさの遠赤外線による温熱効果などが期待できます。

棒もぐさはびわ温灸器専用品で硬く圧縮されていることと、棒もぐさで直接びわの葉を押すことがないので、もぐさの火が落下する危険がなくなりました。
また、2本同時にびわ温灸施術出来るので、びわ温灸の施術時間が半分で済むなどの利点があります。このびわ温灸器の商品名は「ビワキュー」といい、厚生労働省より、医療用具として認可を受けています。
本内容は、堺市 三砂堂漢方 三砂雅則が解説いしました。