日々、漢方(湯液)や鍼灸臨床の現場で患者さんと向き合いながら、疑問に感じること、悩むことは数多くあります。そんな疑問を解決したい、漠然と研究して見たくなることが、しばしばあります。私は元物理屋でサラリーマン時代も研究職でしたから、研究して見たいと思う欲求が根底にあったからかもしれません。そんな漠然とした思いに対して背中を押してくれたのが、一冊の本でした。京都大学大学院医学研究科教授 福原俊一先生がお著しになられた「臨床研究の道標」です。

臨床研究の道標

福原俊一先生直筆サイン
実際に臨床研究を行うには、データ収集、統計解析、論文化など、臨床研究のリテラシー(読解記述能力)やコア・コンピテンシー(基本的技能)の習得が必要です。しかし、福原先生は、臨床研究を成功させる最も重要なポイントは、医療者の心とこれら技術的要素の間にあるとおっしゃっておられます。

私は臨床研究の道標の中のこの言葉に導かれるように、明治国際医療大学(旧明治鍼灸大学)大学院に入学し、美容鍼灸に関する臨床研究を行うことになりました。お陰様で、日本未病システム学会で原著論文「新規タルミ測定法の開発」を発表し、また関連特許も取得することができました。

福原俊一先生は京都大学医学研究科教授と福島県立医科大学副学長を兼務される一方、学外では認定NPO法人 健康医療評価機構(iHope International)で、臨床研究デザイン塾を毎年開催されています。
私は、福原俊一先生のご厚意で行われている全日本鍼灸学会特待制度にて、この健康医療評価機構の臨床研究オンラインプログラムeMAPも受講しました。優秀な医師らに紛れて鍼灸師の私が学ぶのは中々大変でしたが、何とか試験にも合格し福原先生より修了書を戴くことができました。
今年4月からは、母校 明治国際医療大学で共同研究を行うことが決まっています。研究成果が出ましたら、当ホームページでご報告させて戴きます。

eMAP修了証書