● 自律神経訓練法 温冷浴

 現代人が、交感神経緊張型となっている原因は、単にストレスフルな社会生活を送っているからだけではありません。
文明の進歩により、殺されるとか、飢え死にするとかといった生命の危険を直接感じる経験が少なくなったために、些細なことで、すぐに交感神経が緊張するようになってしまったと考える精神科のお医者さんもいます。
リラックスして副交感神経を緊張させることも大切ですが、交感神経と副交感神経の切り替えを積極的に行う養生法はよりいっそう効果的です。

私が経験上お勧めする自律神経訓練法が、西医学で有名な故甲田光雄医師が指導されていた、温冷浴です。
温冷浴
水風呂と温かい風呂を交互に入る方法ですが、浴槽が2つもある家庭は少ないので、お風呂と水のシャワーを利用します。
寒い時期や慣れるまでは温かいお風呂から始めて冷水シャワーと交代交代に6往復程度温冷欲を行います。冷水のシャワーも慣れるまではサーモでやや高め目の温度設定にしてもかまいません。
冷水シャワーは、手足など末端から浴びていき、最後に胴体を浴びます。慣れないうちや心臓など循環器系に障害のある人は、手足のみでもかまいません。(注意:循環器系疾患のある人はかかりつけ医師に相談すること)