ジャコウ製剤の抗高脂血症作用

ジャコウ製剤で肥満と共に高脂血症の改善効果も期待

白色脂肪組織はエネルギーを貯蔵する場所です。
そのため、糖質などの過剰なエネルギー摂取は、肥満の他、脂質代謝異常や高脂血症の原因にもなります。
ジャコウ製剤は、褐色細胞組織の活性化させて熱産生を増やすと共に、末梢血流を増加する働きがありますので、熱を体外に放散させる働きもあります。
従って、前回お話ししました肥満改善効果と共に、高脂血症の改善効果も期待できます。

高脂血症動物を使って、高脂血症の改善効果

そこで、高コレステロール及び高脂肪食で飼育された高脂血症動物(ラット)を使って、高脂血症の改善効果を調べました。
高脂肪食で飼育された高脂血症ラットと、高脂肪食に加えて13日間ジャコウ製剤を300mg/Kg与えたラットを比較すると
総コレステロール(TC):91mg/dl → 74.7mg/dl、中性脂肪(TG):62.8mg/dl → 51.7mg/dl、そして動脈硬化指数(AI):1.96 → 1.36へと有意な低下が見られました。
さらに、13日間ジャコウ製剤を1000mg/Kg与えたラットを比較すると
総コレステロール(TC):95.9mg/dl → 66.5mg/dl、善玉コレステロール(HDL-C)30.3mg/dl → 38.5mg/dl、中性脂肪(TG):64.8mg/dl → 51.9mg/dl、遊離脂肪酸(FFA)1.10mEq/L → 1.30mEq/L、そしてAI:1.96 → 1.36へと、HDL-CやFFAについても有意な低下が見られました。

肥満の改善と高脂血症に対するジャコウ製剤の改善効果

ジャコウ製剤を服用することで、白色脂肪組織減少による肥満の改善だけでなく、高脂血症に対しても改善効果が示されました。